平成22年8月18日(水) 両毛ヤクルト桐生東センターにて、「認知症を学び、地域を支えよう」と題しまして、桐生市東地域包括支援センターの二星 真理絵さんを講師に、認知症サポーター養成講座を開催いたしました。
認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったために様々な障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態を言います。認知症の本人には自覚がないと思われがちですが、その症状に最初に気づくのは本人です。物忘れが重なったり、今までも苦なくやっていた家事や仕事がうまくいかなくなる等が多くなると、本人は何かおかしいと感じます。『私が認知症のはずがない!』というやり場のない”怒り”や”悲しみ”や”不安”は、健康な人の想像を絶するものでしょう。今回の講座では、認知症に関わる人の心構えや、地域の人の手助けの必要性を学び、認知症は介護問題であるという考えをやめ、「認知症の人」がいるのではなく、私の友達が認知症という病気になっただけで、認知症のために駅の改札が通れないのであれば、ちょっと改札を通る手助けをすればいい。さりげなく・自然に、それが一番の援助です。認知症の人への援助には障害を理解し、さりげなく援助できる「人間杖」が必要です。
これからも両毛ヤクルトの各センターで講座を開催していく予定です。特別なことをするのではなく、認知症について正しい知識を学び、地域の人たちに少しでも手助けや、話し相手など、人々の応援者となれるよう続けていきます。
認知症サポーター養成講座の様子は上記画像をクリックして下さい。
認知症サポーターとは・・・
認知症サポーターは「なにか」特別なことをやる人ではありません。認知症を理解した人への「応援者」です。ちょっとした手助けや、認知症を抱えた家族との話し相手など、他人事として無関心でいるのではなく、「自分たちの問題である」という認識を持つことが大切です。心のバリアフリー社会をつくることが認知症サポーターの役割です。
全国で100万人を超える認知症サポーターが誕生しています。(H21.5月)